【大学春季大会】 明治大学対帝京大学の一戦はドロー
2024年6月9日(日)に静岡エコパスタジアムにて、明治大学対帝京大学の一戦が行われた。
結果は24-24でドローに終わった。今回はこの1戦を振り返りたい。
1.両チームのメンバー
こちらが、明治大学のメンバー
過去の試合との比較で掲載している。
前戦で早稲田大学に敗れており、早稲田大学戦からの比較でみていく。まずはFW1列、早稲田大学にスクラムで押されたこともあり、両プロップを変えてきた。山口選手はU20代表にも選ばれ、この試合の後、別府合宿に合流する。
ロックは日本代表候補にも選ばれた田島選手がスタメン。他のフォワードのメンバーは変更なし。
続いて、バックス。この試合も柴田選手と萩井選手のハーフバック。アウトサイドセンターのポジションである13番にはこちらも代表候補に選ばれた秋濱選手が入った。両ウィングは坂本選手と安田選手、フルバックは金選手という4年生3人となった。
リザーブは木谷選手が入った。昨年はフッカーのポジションだったが、今期は右プロップに入ることが多い。今までスタメン出場していた山田選手、為房選手はリザーブからのスタートになった。
続いて、帝京大学。こちらも過去の試合との比較でみてみる。
フォワードは本橋選手、青木選手が入って強力なメンバー。森山選手は日本代表に選ばれている。スタンドオフには大町選手が今期初めて入った。小村選手もフルバックで復帰している。
2.試合の内容(スクラムとディフェンス)
試合は帝京大学が優勢に進めた。とにかく、スクラムで明治大学は圧倒された。雨の影響もあり、ハンドリングエラーが多かったが、その都度、組まれるスクラムで、ほとんどペナルティを取られた。
前節の早稲田戦でも押されていたが、FWメンバーを入れ替えても帝京には太刀打ちできなかった。
Jスポーツ解説の後藤さんも言っていたが、明治はスクラムを改善しないと秋のシーズンでは帝京に大きな差をつけられてしまうだろう。
フォワード陣は全てにおいて帝京に負けていたわけではなく、ブレークダウンでは互角に戦えていた。
ディフェンスも前に出るディフェンスが効いていて、前半は帝京大学に有利な展開をさせていなかった。
後半に入ると、帝京大学はキックを多用してきた。前に出るディフェンスはどうしても裏にスペースが生まれ、そこにうまくけりこまれていた。戻りが遅くピンチを招くシーンもあり、前に出るディフェンスと裏のカバーの両立が課題になる。
3.試合の内容(オフェンス)
明治の得点は前半のみ。後半は0点だった。
秋濱選手がとにかくすごかった。走りこむ角度、キックの精度、どれも完璧だった。彼が入るだけで攻撃のバリエーションがこんなにも多彩になるというのが最も驚かされた点であった。
フェーズを重ねた攻撃では、残念ながら帝京大学の壁をくずすことができなかった。ほとんどがキックを活用したトライであり、後半、このような攻撃は影を潜めた。
攻撃は近場で横に動かして前進したり、深いラインを引いたり、早稲田戦と比べて多彩なものであった。
萩井選手も早稲田戦に比べてこなれてきて、距離の出るロングキックも出ていた。
そして、この試合、秋濱選手と同じくらい輝いたのは坂本選手。坂本選手がゴールキックを全て決めたおかげで同点で試合を終えることができた。帝京の選手を振り切るトライも見事であった。秋シーズンも坂本選手のゴールキックと突破は明治になくてはならない武器になると思う。
4.B戦の結果
日曜日の試合の前に帝京大学百草グランドで明治対帝京のB戦が行われた。
こちらの結果は、5‐64。過去にないぐらいの大敗だった。
試合を観戦していないので、内容は分からないが、点差だけみればすべての面で圧倒されたのだろう。
5.今後に向けて
何と言っても明治大学はスクラムの強化が必須である。
あれだけ押されて、よく同点で終わったと思う。是非、夏合宿でスクラムの強化を進めて欲しい。
次に悪い時間を変えられるインパクトプレーヤーが必要である。
後半、明治が攻撃する時間はほとんどなかった。相手の流れになった時に局面を打開できるプレイヤーが必要だ。
例えば、強いタックルで相手の勢いを止めるプレーヤー。
他には、50:22のような局面を変えるキックを蹴れるプレーヤー、もしくはラインブレークができるようなプレーヤーである。
そして最後に明るさや前向きさといった点。この前、早稲田との新人戦を見て、佐藤キャプテン率いる早稲田の明るさがよかった。明治も大きな声を出して味方を鼓舞する、そんなチームになって欲しいと思う。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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