【関東大学ラグビー対抗戦】明治大学が慶応大学に快勝

2024年9月23日(日)に関東大学ラグビー対抗戦が行われ、明治大学が慶応大学に52‐7で勝利しました。完勝でした。Jスポーツ解説の後藤さんも仰っていましたが、本当に見事なラグビーでした。

私は久しぶりに秩父宮に観戦に行きました。途中、小雨がちらつきましたが、何とか最後まで持ってくれて、ラグビー観戦を楽しみました。

それでは、試合を振りかえってみたいと思います。


明治大学ラグビー部



1.明治大学のメンバー

こちらが明治大学のメンバーです。

#ポジション名前学年出身校
1PR檜山 蒼介2年尾道
2HO西野 帆平3年東福岡
3PR倉島 昂大4年桐蔭学園
4LO田島 貫太郎4年東福岡
5LO佐藤 大地4年国学院栃木
6FL最上 太尊3年仙台育英
7FL福田 大晟4年中部大春日丘
8No8木戸 大士郎4年常翔学園
9SH柴田 竜成3年秋田工業
10SO伊藤 龍之介2年国学院栃木
11WTB白井 瑛人1年桐蔭学園
12CTB平 翔太3年東福岡
13CTB秋濱 悠太4年桐蔭学園
14WTB安田 昴平4年御所実業
15FB金 昴平4年大阪朝鮮
16HO金 勇哲4年大阪朝鮮
17PR伊藤 潤乃助3年常翔学園
18PR山口 匠2年流通経済柏
19LO物部 耀大朗2年中部大春日丘
20FL大川 虎拓郎2年東福岡
21SH田中 景翔2年常翔学園
22SO萩井 耀司1年桐蔭学園
23WTB海老澤 琥珀2年報徳学園

先週の青山学院大学戦から、4名メンバーが変更になりました。倉島選手は春シーズン活躍していましたが、菅平合宿の筑波大学戦で出場してから久しぶりの出場になりました。田島選手、秋濱選手も怪我から復帰、スタンドオフは龍之介選手になりました。

リザーブでは、金 勇哲選手がリザーブに入りました。秋シーズン、ようやく復帰です。


2.試合の結果

2-1.アタック

前半から明治は優勢に試合を進めました。慶應の前に出るディフェンスに対し、ゴロキックで裏のスペースに球を運び、安田選手、萩井選手がトライを決めました。

菅平での帝京大学戦、春の早稲田大学戦など、前に出るディフェンスに苦労してきた明治大学ですが、今回の試合でいいチョイスが出来たと思います。裏のスペースを有効活用することで、前でのプレッシャーが弱くなり、そこにフォワードが攻め込む、好循環を生み出せていました。

また、Jスポーツの後藤さんがピーキングの話をしていました。明治はここにピークを持ってきたのではないか、それぐらい素晴らしい出来だったとのことでした。今年の明治はちょっと違うと思います。例年になく競争が激しく、青山学院戦で活躍した山本文士郎選手や小椋選手、山田選手はメンバーに入れませんでした。また、春シーズンに大活躍した坂本選手や蓬田選手もメンバーに選ばれていません。それぐらい競争が激しく、気を抜いたらすぐにレギュラーの座を奪われる状況なのだと思います。そうした状況にあるので、選手は常に全力を出していきますので、もっともっと明治のラグビーは強くなると思います。


2-2.ディフェンス

慶應戦はディフェンスもよかったです。タックルも聞いていましたし、BDでも慶應を圧倒していました。中でも木戸選手の活躍は本当に見事でした。

何回かラインブレイクを許す場面はありましたが、リカバリーが早く、危険な芽を早めに摘むことができていました。

ただ、慶應大学に攻め込まれていたシーンで反則が重なったのは改善ポイントだと思います。規律が乱れると、帝京大学や早稲田大学はそこを確実にトライに結び付けていきますので、要注意だと思います。

とはいえ、春シーズンに比べるとディフェンスは本当に良くなったと思います。これも高野コーチの指導の賜物なのかもしれません。


2-3.セットピース

慶應戦はスクラムもラインアウトも安定していました。スクラムは倉島選手が本当に頑張っていました。出血で大変だったと思いますが、あの気迫は見事でした。山口選手、富田選手もうかうかして入れません。

ラインアウトも100%でした。田島選手が出るとラインアウトは安定しますね。片手でのキャッチは見事でしたし、田島選手をマークするので、佐藤選手や他の選手のキャッチも有効に機能していたと思います。

キックオフレシーブも改善が見られました。青山学院戦では何度もミスをしていましたが、慶應戦では安定してキャッチすることができていました。


2-4.次戦(日本体育大)に向けて

次戦は9月28日(土)に日本体育大学との戦いになります。中5日と非常に短い休息になりますので、日体戦はメンバーを大幅に入れ替えて、部内競争を激化して欲しいと思います。

FWでは富田選手は是非出場して欲しいと思います。倉島選手のあの活躍を見て、どうするか、気迫を見せて欲しいです。また、利川選手。体調がよければ、バックローの戦いに参戦して欲しいですね。

BKでは伊藤利江人選手。龍之介選手、萩井選手が活躍している中、利江人選手も負けていないんだという所を見せて欲しいなと思います。あとは山村選手。昨年のセブンズの大会での大けがからの完全復活を見せて欲しいと思います。

この部内競争が今年の明治の生命線だと思います。誰も力を抜けない、誰でもチャンスがある、そんな雰囲気を大切にして欲しいなと思います。


明治大学ラグビー部の平選手


3.早稲田大学、帝京大学の戦い

3-1.早稲田大学対日本体育大学の一戦

明治大学対慶應大学の試合と同日に同じ秩父宮で早稲田大学の一戦も行われたため、試合を観戦しました。

早稲田大学のメンバーはこちらになります。

#氏名学年出身校
1杉本 安伊朗2年國學院久我山
2安垣 直人4年福岡
3亀山 昇太郎4年茗渓学園
4萩原 武大3年茗渓学園
5米倉 翔2年修猷館
6安垣 直人4年福岡
7田中 勇成3年早稲田実業
8鈴木 風詩4年國學院栃木
9細矢 聖樹4年國學院栃木
10服部 亮太1年佐賀工業
11池本 晴人2年早稲田実業
12野中 健吾3年東海大仰星
13福島 秀法3年修猷館
14田中 健想1年桐蔭学園
15矢崎 由高2年桐蔭学園
16清水 健伸2年國學院久我山
17山口 湧太郎3年桐蔭学園
18新井 瑛大2年大阪桐蔭
19若松 泰佑4年早稲田実業
20永井 新之助4年早稲田実業
21糸瀬 真周3年修猷館
22金子 礼人3年西南学院
23植木 太一1年関東学院六浦

当初はキャプテン佐藤選手も出場する予定でしたが、メンバー変更になりました。試合当日、佐藤選手を見かけましたが元気そうに歩いていたので、軽傷だと思います。よかったです。

試合は早稲田大学が83‐0で大勝しました。日本体育大学を0点に抑え、見事な勝利でした。

この試合で最も目立った選手はスタンドオフの服部選手です。服部選手のキックは噂に違わず、本当に良く伸びます。明治の伊藤龍之介選手、萩井選手のキックも見ましたが、服部選手のキックは異次元でした。日体大のプレッシャーがそこまで強くなかったので、これから強豪校と戦った時にどこまでキックできるかは分かりませんが、驚愕しました。

早稲田大学ラグビー部の服部選手


3-2.帝京大学対青山学院大学の一戦

帝京大学のメンバーはこちらです。

#氏名学年出身校
1清水 栞太2年東京
2當間 蓮4年流通経済柏
3森山 飛翔2年京都成章
4蔵森 晟3年東福岡
5本橋 拓馬4年京都成章
6青木 恵斗4年桐蔭学園
7福田 大和1年中部大春日丘
8カイサ・ダウナカマカマ2年大分東明
9上村 樹輝4年京都工学院
10大町 佳生3年長崎北陽台
11中村 海斗4年関商工
12上田 倭士2年大阪桐蔭
13生田 弦己4年御所実業
14森 寛大4年光泉カトリック
15神田 陸斗3年常翔学園
16知念 優来4年常翔学園
17依藤 駿之介4年常翔学園
18小林 龍司4年御所実業
19坪根 章晃1年東福岡
20グアイニ 優人4年石見智翠館
21三田村 喜斗1年流通経済柏
22日隈 太陽3年大分東明
23佐藤 楓斗1年尾道

帝京大学は當間選手が戻ってきて、FWはほぼベストメンバーに近くなったのではないでしょうか。

一方のバックスはまだメンバーが固まらない感じです。スタンドオフは大町選手が秋シーズン初出場ですし、前節の日体大戦からメンバーやポジション変更が多くみられます。

昨年までの帝京大学はほぼメンバーが決まっていて、特に先発メンバーは試合によって変わるということがありません。それが帝京大学の連携の強さを導き出し、他校を圧倒していました。

青山学院大学との一戦では40‐5で勝利しました。昨年までの爆発する感じは見られませんでしたが、最後に突き放すところは流石です。この後、どのような戦いをしていくか、非常に楽しみです。


4.観戦して感じたこと

秩父宮で観戦して思ったことは、年齢層が異常に高いということです。もう、周りは50歳、60歳、70歳だらけです。私含めてじじいだらけです(笑)。

若い層の観客は本当に少ないですね。

これは本当になんとかした方がいいと思いました。

大学生がもう少し自分の大学を愛するような教育をしたほうがいいのではないでしょうか。例えば体育の授業で野球やラグビーの試合を観戦するとか、大学生向けにチケットを無料にするとか。秩父宮のバックスタンドは結構、空席が目立ちました。空席にしておくぐらいなら、大学生を呼んだ方がいいのではないかと思いました。

あと、競技人口の減少も大きな課題です。息子は今中学生ですが、中学生でラグビーをする人もどんどん減っていて、戦う相手は合同チームばかりです。危険なスポーツなので、親としても不安ですが、ラグビーの良さをもっと知ってもらうような啓蒙活動をもっともっとしていかなければならないと思いました。

今回も最後までごらんいただき、ありがとうございました。

明治大学のこれからの試合が楽しみでなりません。



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