リーグワン観戦記 ブラックラムズ VS ヴェルブリッツ

 5月5日(日)秩父宮ラグビー場で行われたリーグワン第16節のリコーブラックラムズ東京対トヨタヴェルブリッツの一戦を観戦した。

1.試合前の様子

当日は快晴。入口を入って横にはいつものブラックラムズのバルーンゲート。その先にはショップや縁日、ふわふわドームなどがあった。


ラグビーリーグワン第16節 ブラックラムズ対ヴェルブリッツの一戦


この日は子供の日ということで、このような催しが行われている。

チケットは子供の日ということもあり、自由席は1,000円になっていた。この日は既に指定席は売り切れという大盛況だった。

試合前も容赦なく太陽が照り付ける。暑い、ビールがすぐになくなってしまう。

秩父宮はブラックラムズファンが7割という感じ。メエさんの応援も力がこもる。試合前に驚いたのはトランペットでの応援。ブラックラムズー♪の歌がトランペットで奏でられていた。一緒に観に行った息子も大喜びだった。

この日のメンバーには明治大学を卒業してアーリーエントリーでリーグワン初キャップとなる伊藤耕太郎選手が出場する。

昨年度の明治大学の多彩な攻撃の要となっていた選手。将来の日本代表になるべき選手だ。
今日の活躍を期待したい。


リコーブラックラムズの伊藤耕太郎選手がリーグワンデビュー


2.試合の内容

14:30キックオフ。この日は武井日向選手がメンバー外で松橋選手がキャプテン。開始早々の3分にヴェルブリッツ和田選手がトライ。この日が日本最後の試合となるボーデン・バレット選手がゴールキックを蹴るが失敗。

こちらの写真はボーデン・バレット選手が後半にゴールを決めた所。

トヨタヴェルブリッツのボーデン・バレット選手のゴールキック

ボーデン・バレット選手、今日も大活躍だった。試合運びが秀逸。パスをするタイミング、キックの精度、どれも超一流だった。

このまま一方的な展開になるかと思ったが、前半8分にロトアヘアアマナキ大洋選手がトライを決める。ゴールも決まって逆転。

その後はヴェルブリッツが優勢になり、茂野選手のトライとバレット選手のゴールが決まり、ヴェルブリッツが再逆転に成功する。

前半終了間際もヴェルブリッツの攻撃は続くが、2度のTMOでノートライ判定。秩父宮は大歓声だった。結局、前半は8-12で折り返す。

後半もラムズは奮闘する。ネイサンヒューズ選手のトライで逆転。だが、ラムズの奮闘はここまで。

後半7分に茂野選手に変わってアーロンスミス選手が登場したことで、ヴェルブリッツの攻撃が多彩になる。アーロン・スミス選手はとにかくすごい。早く的確な球出し、スペースを見つけ自分で仕掛ける、1人の選手でここまで流れが変わるのかと感嘆した。

ボーデン・バレット、アーロン・スミス、超一流の選手を生で見れて、本当に幸せだった。ブラックラムズファンだが、純粋に二人のプレーを楽しんだ。

後半20分、セミシ・トゥポウ選手に変わって、いよいよ伊藤耕太郎選手がピッチに出る。リーグワン初キャップ。おめでとう!!
ポジションはフルバックだった。ハイパントやランで片鱗を見せてくれたが、伊藤耕太郎選手はやはりスタンドオフが輝くと思った。スクラムハーフからパスをもらって、スペースを見つけてパスやランを繰り出す、あの才能はスタンドオフでこそ輝く。次回は是非スタンドオフで、もう少し長い時間見てみたい。

伊藤選手が入るもののヴェルブリッツの優勢は揺るがず、立て続けに4トライをあげる。

このまま終わるかと思いきや、後半終了間際、ネイサン・ヒューズ選手が意地のトライを決める。そして、中楠選手のゴールキック。

この時、ヴェルブリッツの選手全員がチャージをかける。結果、中楠選手のゴールキックは横にそれて、ノーサイドとなった。ヴェルブリッツの全員でチャージに行く姿勢、好きだなあ。一体感がある(写真を撮り忘れたのが残念)。先週のイーグルス戦といい、この2試合、調子をあげてきてチームとしてまとまった感じがした。いいチームだ。

ブラックラムズも後半60分以降に立て続けにトライを許したが、今、持てる力を発揮できたのではないか。入替戦に向けて、状態が上がってきたと思う。

一緒に観戦した息子(中学生でラガーマン)も面白かったと言っていた。両チームの選手にお礼を言いたい。ナイスゲーム!!

ラグビーリーグワン第16節ブラックラムズ対ヴェルブリッツの試合がノーサイド



3.入替戦に向けて

ブラックラムズは5月18日(土)にグリーンロケッツ東葛と入替戦を戦う。

正直、グリーンロケッツが3位になると思わなかった。順位決定戦ではミスも多く、調子があがらない。D2の順位決定戦のD-Rocksとの戦いでもミスが目立ち、フィジカルで圧倒される場面も多かった。

入替戦ではラムズは縦の突破を中心にフィジカル勝負をかけるのがよいのではないか。アマト・ファカタバ選手、ネイサン・ヒューズ選手、サミュエラ・ワカヴァカ選手など縦に強い選手で仕掛けて欲しい。フィジカル勝負を仕掛けるとスペースができるので、そのスペースを有効活用できるスタンドオフ、そう伊藤耕太郎選手の出番だ。更に、フルバックにはアイザック・ルーカス選手が入ることで、スペースを突き抜けるランが生きる。

入替戦は絶対に負けられない戦い。ブラックラムズの選手の奮起を期待したい。


PS.ヴェルブリッツを退団する選手が数多く発表された。福田健太選手や丸丸山 凜太朗選手は主力だった。ストーブリーグも目を離せない状況だ。ヴェルブリッツ、いい感じに一体感があったので、ちょっと残念。


トヨタヴェルブリッツの挨拶

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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