【関東大学ラグビー対抗戦】明治と早稲田が勝利!!
2024年11月3日(日)に秩父宮ラグビー場で行われた関東大学ラグビー対抗戦、筑波大学対明治大学、帝京大学対早稲田の試合を観戦してきました。
当日は快晴。気持ちのいい最高の環境で試合が行われました。
1.筑波大学対帝京大学
こちらの試合は31‐0で明治大学が勝利しました。
こちらの勝因をいくつか挙げていきたいと思います。
1-1.ワークレートの高さ
この試合は突破力のある筑波大学を0点に抑えました。筑波大学はこれまで4戦で147点、1試合あたり37点をあげている攻撃力のあるチーム。その筑波大学を0点に抑えたのは見事でした。
FW陣、BK陣とも、80分間献身的にディフェンスを行うワークレートの高さ、誰も手を抜かない、リロードも早い、本当に全員が持てる力を発揮して頑張って守った結果だと思います。
どこか手を抜いてしまいがちな明治大学の変貌は、高野HCによるところが大きいのではないでしょうか。次戦の帝京大学戦にもこの献身的なディフェンスを発揮して欲しいと思います。
1-2.刺さるタックル
今回は1対1の場面で抜かれることがほとんどありませんでした。タックルで見事に相手の勢いを抑えていました。あわよくばの場面でタックルで仕留めた、白井選手、竹之下選手は見事でした。秩父宮で絶叫してしまいました。
また、FW陣のタックルもすごかったです。帰ってから、Jスポーツで試合を見直しましたが、福田選手のタックルは圧巻でした。
1-3.多彩な攻撃を支えるハーフ陣
スクラムハーフの柴田選手。球出しも早く、テンポがあっていいですね。柴田選手はディフェンスも献身的で、モールからのトライを防いだ立役者ですね。
また、スタンドオフの伊藤龍之介選手は圧巻の出来でした。相手を引き付けてから出すパス、スペースがあれば走りこんでゲインする、相手にタックルされてもすぐに倒れない強さ、どれも見事でした。
1-4.リザーブの投入による試合のリセット
後半途中にスタンドオフの位置に萩井選手が入り、龍之介選手がインサイドセンターの位置に入りました。こうなった時の攻撃のバリエーション、見ていてワクワクしました。萩井選手からループする形で龍之介選手にパス、そこからエッジへ展開する。秩父宮は「おおっ」というすごい歓声でした。
1-5.相手を翻弄する個人技
フルバックの金選手のちょい蹴りからのキャッチ、海老澤選手の同じプレー、どちらも秩父宮がどよめきました。局面を打開できる個の力があるからこそ、チームに勢いがうまれます。
金選手、海老澤選手以外にも個で局面を打開できる選手が多くいますので、これから、連携が更によくなれば、個も生きるといったいいサイクルが生まれてくると思います。
2.帝京大学戦に向けて修正すべき課題
勝利はしたものの、取り切れる所で取り切れないなど課題もいくつか見られました。次の帝京大学戦に向けて修正をして欲しいと思う所を記載したいと思います。
2-1.スクラムの安定に向けた強化
なんといってもこれです。優勢な場面はあったものの、何回か筑波大学に押される場面が見られました。春からずっと課題のスクラムですが、帝京大学戦前に強化は必須だと思います。
後述しますが、早稲田大学が帝京大学に勝った最大の要因は、服部選手でも田中健想選手でもなくスクラムだと思います。
いかにスクラムを安定させるか、帝京大学にペナルティを与えないかが重要になりますので、帝京大学のスクラムを研究して対策して欲しいと思います。
2-2.ラインアウトの見直し
ラインアウトでミスをする場面が何回か見られました。特に田島選手が抜けて亀井選手が入るまでの間はターゲットがいなくなり、相手に奪われるシーンがありました。
両選手がいない場合を想定したラインアウトは、強化すべきだと思いました。
2-3.ハンドリングエラーの削減
試合内容を見れば、もう少し点数が取れてもおかしくない試合でした。とにかくハンドリングエラーが多かったと思います。
帝京大学戦では、好機を確実に点に繋げる必要があります。あと、2週間ありますので、FW含めた連携プレーを固めて欲しいと思います。
ハンドリングエラーをするとスクラムになり、相手にペナルティを与える可能性があります。スクラムを如何に減らすかが帝京大学戦では重要になってくると思いますので、きちんと対策して欲しいと思います。
3.帝京大学対早稲田大学
こちらの試合は48-17で早稲田大学が圧勝しました。圧勝といっていいと思います。秩父宮に詰めかけた帝京大学ファンが信じられないという感じでした。
私が思う勝因は、以下の3つだと思います。
3-1.安定したスクラム
早稲田大学の勝因はこれが一番だと思います。帝京大学はスクラムで圧倒してゲームを支配するチームですから、スクラムが互角だと強みが半減されます。
今回、早稲田は帝京を押し込んでいる場面もありましたし、決して押されることはありませんでした。このスクラムを安定させたこと、これが大きな勝因です。
3-2.キックゲームでの勝利
そして次はキックゲームで早稲田に圧倒された点です。帝京は攻め込んでも、早稲田のスタンドオフの服部選手のロングキックで返される、そんな場面が多く見られました。
早稲田と戦う場合はキックゲームを仕掛けるよりもボールを保持して継続して戦う方がいいのかもしれません。観戦していてそう思いました。
3-3.田中健想選手の大活躍
最後3つ目はウィングの田中選手の活躍です。この試合で5つのトライを上げました。タックルされても倒れない体幹の強さ、見事でした。
矢崎選手や野中選手、福島選手と中央に突破力のある選手が多いので、外側は空く傾向にありました。そこを突き抜けていく1年生、見事でした。
早稲田の2大看板の佐藤選手と矢崎選手がほとんど目立たないぐらい、1年生の服部選手と田中選手が目立った試合でした。早稲田大学、おめでとうございます!!
4.明治が帝京に勝利するための対策とメンバー
明治大学が帝京大学に勝利するために、スクラムを安定させること、なんといってもこれにつきます。
スクラムで押されない、ペナルティを取られない、そうすれば帝京大学は早稲田大学戦同様に勢いを欠くと思われます。
次に必要なのはスクラムの機会を減らすためのキッキングゲームを仕掛けることです。スクラムはハンドリングエラーが原因になります。
筑波戦のようにボールを保持して回していくと、ハンドリングエラーでスクラムになる可能性が高くなります。まずはきちんとキックして相手陣で試合をして、試合の再開はスクラムではなく、ラインアウトでするという形が良いと思います。
上記を踏まえた、私が思う帝京戦のメンバーを記載したいと思います。
4-1.フォワード
FW は1にも2にもスクラムを安定させること。
その観点ではきちんと帝京大学のスクラムを研究することに加えて、フロントファイブに重い選手を配置するのがよろしいかと思います。
物部選手のパワーが必要になると思いますので、スタメンでの出場が良いのではないでしょうか。
4-2:バックス
キッキングゲームを仕掛けるという点で、スタンドオフには萩井選手を入れるのがよろしいかと思います。
インサイドセンターには龍之介選手を入れて、キックとランの両方でゲーム序盤から帝京大学を惑わす作戦がいいかと思います。
帝京大学は死に物狂いで序盤から戦ってくると思います。そこをうまく萩井選手がいなして、キックで敵陣へ入ることが重要になると思います。
また、リザーブには平選手が控えることになります。後半から平選手が入ることで縦の突破が強くなり、更なるモーメンタムを作り出すことができると思います。
帝京大学戦は2週間後です。筑波大学戦で出た課題を修正して、万全な状況で帝京戦を迎えて欲しいと思います。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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