【関東大学ラグビー対抗戦】明治大学、帝京大学に悔しい敗戦を喫す
2024年11月17日(日)に秩父宮ラグビー場で、関東大学ラグビー対抗戦、明治大学対帝京大学の一戦が行われました。
結果は28‐48で悔しい敗戦となりました。
今回は、現地で観戦して感じたことを記載したいと思います。
1.圧倒的な帝京大学の気迫
もう、これに尽きると思います。
先々週に行われた早稲田大学との一戦で完敗した帝京大学は、並々ならぬ気持ちで明治大学に挑んできました。
観戦していても、その気迫に圧される明治大学が見て取れました。
試合の入りの所で、この気持ちの面で大きな差があったと思います。明治大学の選手は、今までの自分たちの力を出せば勝てるという感じだったのではないでしょうか。
それに対し、帝京大学は何が何でも、絶対に勝ってやるという気迫が感じられました。
試合当初の気持ちの差で圧倒された明治は、その後、なかなか巻き返すことができませんでした。
2.明治大学の弱点を確実についた帝京大学
帝京大学は明治大学の研究を相当したのだと思います。解説の後藤さんも仰っていましたが、明治大学の試合をテープが擦り切れるまで見たのでしょう。
明治大学は真ん中のディフェンスが強く、エッジ側(外側)のディフェンスが弱いということが帝京大学は分かっていたのだと思います。
実際、筑波大学との一戦でも外側を走られ白井選手や竹之下選手が何とか抑えるというシーンがありました。その弱みを帝京大学は確実についてきました。とにかく、外側、外側で勝負をしていました。
あとは、明治の階層的な攻撃もかなり読まれていました。ここに来るというのを見切られていたシーンが多くあり、うまくいかないというのが明治側の焦りになってしまったように見えました。
3.自分たちのやり方を通すか、相手のやり方に対応するか?
向さんの記事で、木戸主将が「昨年は帝京のやり方に合わせてこうしようということをやってうまく行かなかった。自分たちのやり方を貫くことが重要」という話をされていました。
これは真理でもありますが、逆に今回のように完璧に研究されると後手に回ってしまうということになりかねません。自分たちを貫くのか相手に合わせるのか、どちらが正しいかではなく、両方をにらんだ戦略を立てることが重要なのだと思います。
我々はこう攻める、そうすると相手がこうしてくる、だから自分たちの強みを生かしてこういう新しい攻め方をするといった具合です。
また、ディフェンスであれば、相手は自分たちの弱点をついてエッジ側を攻めてくる、だからエッジ側を視野にいれた守備体型を取るみたいな感じです。
4.下を向く必要はない。前へ。
今回、秩父宮で観戦していて一方的にやられる明治を見ていて本当に悔しい気持ちになりました。
バックスタンド側で観戦していたので分かりませんでしたが、帰宅後にJスポーツで見直したら、木戸主将、泣いていました。この涙を見て、私は確認しました。「明治はこの敗戦が糧になって更に強くなる」と。
田島選手も泣いていました、龍之介選手、白井選手、悔しそうでした。皆がその悔しさ、やるせなさを感じていれば大丈夫です。
逆に選手権に向けて、このまま順調に行かなくてよかったと思います。
明治がこれから強くなるためには、以下のことに取り組んで欲しいと思います。
4-1.今回の敗戦の原因を分析すること
階層的な攻撃がうまく行かなかった理由、どこをどう読まれていたのか、エッジ側の崩壊はどのようにして行ったのか、1対1でのタックルは何故外されたのか。
まずは自分たちの弱みを知ることが重要です。徹底的に分析して欲しいです。
4-2.相手を分析し、相手の強みを消し弱みを突く
今回の帝京大学レベルで相手を分析して欲しいです。もちろん、今までもやっていると思いますが、早稲田戦、大学選手権に向けて負けが許されなくなりますので、分析のレベルを1段、2段高めて欲しいと思います。
4-3.強い気持ち、慢心をなくす
先にも述べましたが、今回の帝京大学戦では明治大学はどこかに勝てるという気持ちがあったと思います。スポーツは気持ちによってパフォーマンスが変わるものです。
今回の悔しさ、涙を忘れず、何がなんでも勝つ、絶対に奪還するという強い気持ちをチーム全体として持ってほしいと思います。
悔しい敗戦になりましたが、この敗戦があってよかった、ここが分水嶺だった、と思えるようにこの後の早稲田大学戦、選手権に臨んで欲しいと思います。
選手たちの涙や悔しそうな顔を見れば、きっと大丈夫だと思います。自分たちに自信を持って強い気持ちで臨んでください。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
明治、前へ!!
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