JAPAN XV トンガA代表に勝利し「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024」で優勝

4月20日(土)の日本時間8:30に、JAPAN XVとトンガA代表との試合がキックオフになった。

こちらが試合のメンバー表

#ポジション名前所属身長体重
1PR1森 仁之輔天理大学177105
2HO清水 健伸早稲田大学178104
3PR3山口 匠明治大学181120
4LO石橋 チューカ京都産業大学19095
5LO物部 耀大朗明治大学191116
6FL亀井 秋穂明治大学19184
7FL大川 虎拓郎明治大学187102
8No8太安 善明 ※天理大学17692
9SH髙木 城治京都産業大学16470
10SO伊藤 龍之介明治大学17076
11WTB海老澤 琥珀明治大学17379
12CTB本橋 尭也帝京大学18286
13CTB上田 倭士帝京大学18084
14WTB竹之下 仁吾明治大学18083
15FB矢崎 由高早稲田大学18085
16佐藤 健次早稲田大学177108
17浦出 睦己近畿大学167104
18八田 優太京都産業大学185112
19磯部 俊太朗筑波大学190110
20青木 恵斗帝京大学187100
21土永 旭京都産業大学17073
22秋濱 悠太明治大学17484
23増山 将筑波大学17783

メンバ0発表時に掲載した記事にも記載したが、明治大学に在籍しているメンバーが多く、先発は15人中7人を占めていた。

JAPANXVのメンバー発表の記事へ


ラグビーJAPAN XV トンガA代表に勝


試合の結果


試合は前半から日本が攻め込む。矢崎選手のトライを皮切りに、海老澤選手が3トライを決める。大川選手からのラストパスを受けたトライは見事だった。前半の最後はトンガAに攻め込まれる。フィジカルが強く、接点で負けだすと、推進力でぐんぐん前へ押し込んでくる。何とかしのぎ、前半を31-15で折り返した。

後半に入ると、オーバーエージの佐藤選手、土永選手がピッチへ。ここからJAPAN XVは息を吹き返す。浦出選手、土永選手がトライを決める。そして、後半途中から入った秋濱選手も真ん中を割ってトライ。

更に圧巻だったのは佐藤選手。モールから連続で2トライをあげる。後半から入った佐藤選手が前半最後の嫌な流れを完全に断ち切ったし、後半最後の2トライも見事だった。


今年の早稲田大学は佐藤選手、矢崎選手が牽引して、躍動すると思う。明治大学にとっては脅威だが、大学対抗戦は、帝京、明治に加え、早稲田、筑波と非常に楽しみな戦いが増える。


結果は65-15でJAPAN XVが勝利。後半はトンガAを0点に抑える快勝だった。これでJAPAN XVは3戦全勝となり、見事に「ワールドラグビーパシフィックチャレンジ2024」で優勝を飾った。


今回の遠征では収穫が多かった。スクラムなどのセットピースは安定し、特にラインアウトの安定感は抜群だった。亀井選手がジャンパーになることが多く、相手よりもかなり高く飛べるラインアウトは大きな武器になると思う。体の大きなトンガやサモアの選手に押し込まれる部分が多かったがFW陣は善戦していた。更なるフィジカルとフィットネスの強化を期待したい。

バックス陣も安定していた。京都産業大学の土永選手と高木選手は超速ラグビーを具現化する早いテンポの攻撃を担っていた。SOの伊藤龍之介選手は試合を重ねるごとにパスやランの判断がよくなり、センターの本橋選手、上田選手も体格を生かした突破やタックルが見事に決まっていた。ウィングの海老澤選手は独創的なランで今大会も大活躍し、矢崎選手は見事なランと味方選手のフォローでいくつものトライを挙げた。

7月に行われる「ワールドラグビーU20トロフィー2024」が楽しみである。

一方で、今回の大会ではオーバーエージの選手の活躍が大きかったことは否めない。特に佐藤選手。彼が入るとチーム全体の雰囲気が一変し、躍動感が出る。佐藤選手はじめとしたオーバーエージのメンバーが出場できない7月の大会では、誰がこの役割をこなすのか、ここが非常に重要になると思う。

5月末にはニュージーランド遠征も計画されており、若きU20メンバーが更なる飛躍を遂げてくれることを期待したい。


JAPAN TALENT SQUADプラグラム


先日、「JAPAN TALENT SQUADプログラム」が開始されることが発表になった。こちらのプラグラムは将来の日本代表選手の育成を加速するための取り組みで、S&C及び栄養面におけるサポートを行うとのこと。

こちらに選ばれたメンバーは以下の通り(大学別に並べてみた)

氏名所属大学出身高校身長体重
1青木 恵斗帝京大学桐蔭学園高校187100
2小村 真也帝京大学ハミルトンボーイズ高校17980
3福田 大和帝京大学中部大学春日丘高校18898
4本橋 尭也帝京大学京都成章高等学校18286
5秋濱 悠太明治大学桐蔭学園高校17484
6伊藤 龍之介明治大学國學院大學栃木高校17076
7海老澤 琥珀明治大学報徳学園高等学校17379
8田島 貫太郎明治大学東福岡高校19598
9石橋 チューカ京都産業大学報徳学園高等学校19095
10土永 旭京都産業大学光泉カトリック高校17073
11髙木 城治京都産業大学東福岡高校16470
12八田 優太京都産業大学城東高校185112
13佐藤 健次早稲田大学桐蔭学園高校177108
14矢崎 由高早稲田大学桐蔭学園高校18085

帝京、明治、京産から4人、早稲田から2人の計14名。早速、4月25日(木)に明治大学八幡山グランドでS&Cプログラム講習とラグビースキルセッション、1on1ミーティングが行われる。今回選ばれなかった選手もいい刺激にして、頑張ってもらいたい。海老澤選手は高校ジャパンに選ばれなかったことで奮起して、明治大学れ唯一、1年生でレギュラーを勝ち取った。他の選手も同じように奮起を期待したい。

エディさんは本当に精力的に活動している。サモア遠征にも顔をだして、選手の状況をチェックしていた。秋濱選手と談笑する写真も日本ラグビー協会のHPに記載されている。


若手選手の育成について


エディさんは若手選手の育成を強化する方針を打ち出している。

リーグワンでもできれば若い選手が活躍する場をもう少し設けてもらいたい。アーリーエントリーで出場する選手も何人かいるが、選手層の厚いチームではなかなか試合に出れない若い選手が数多くいる。

例えば、リーグワンジュニアカップみたいな25歳とか26歳以下の選手限定のカップ戦みたいなものも作ってもらえるといいのではないかと素人ながらに思ってしまう。


また、大学ラグビーのリザーブのメンバー数も見直して欲しい。春季大会は11人リザーブに入れるが、秋の大会や選手権は8人のリザーブになる。世界的に8人のリザーブが決まっているが、大学の試合はなるべく多くの選手を出場させるという観点から、秋の大会や選手権でも10人リザーブでもいいのではないかと思う。

若い世代の選手の底上げにやれることは数多くあると思うので、諸々検討していただくとよいのではないかと思っている。


今回も最後までご覧いただきありがとうございました。



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