【明治ラグビー】菅平練習試合結果(vs 京都産業大学、vs帝京大学)

菅平において、2024年8月22日(木)に京都産業大学と8月25日(日)に帝京大学とそれぞれ練習試合が行われました。

それぞれの試合はJ Sports Onlineにて中継されましたので、そちらを観戦した感想を記載したいと思います。

明治大学の練習試合が行われた菅平サニアパーク


なお、同日にそれぞれB戦が開催される予定でしたが、京都産業大学とのB戦は前半のみ、帝京大学とのB戦は中止になりました。

8月24日(土)に朝日大学との練習試合があった影響かもしれませんが、想像以上に体調不良者が出ているのかもしれません。心配ですね。


1.京都産業大学戦

関西の春季大会の覇者である京都産業大学との一戦は、48‐31で明治大学が勝利しました。

特に前半は31‐5と京都産業大学を圧倒しました。

1-1. スクラム

スクラムの強い京都産業大学をスクラムで圧倒しました。これはすごい自信になるかと思います。春季大会で早稲田、帝京に圧倒されてしまったので、修正された形かと思います。

相手ボールをスチールし、最初のトライに結び付けたところは見事でした。


1-2.アタック

伊藤龍之介選手のラン、キックが機能しており、平選手と交差した形でのファーストトライは見事でした。また、スペースを見つけて大きくゲインする場面もあり、大活躍でした。

また、WTBの安田選手も角度を変えたランが見事でした。昨年はどちらかというと、どーんとぶつかる形が多かったので、このような形で走る方向を変えられると安田選手のスピードが更に生きて、トライ量産に繋げられそうです。

後半はメンバーが入替になりましたが、利江人選手が巧みに外を使うことで、エッジラインでのブレイクが多く見えました。龍之介選手とは違うゲームメークで観ていて面白かったです。


1-3.ディフェンス

前半は完璧でしたが、後半にメンバーが変わってからポルテレ選手やフナキ選手に押し込まれるシーンが多かったです。後半のタックルは外される所が多かったように見られます。

モールでもトライを取られており、モールディフェンスの改善も必要になるかと思いました。


関西チャンピオンに対して前半は圧倒しましたが後半相手の追撃を受けた形になりましたが、菅平初勝利はチームにとっても選手にとっても大きかったと思います。


2.帝京大学戦

帝京大学との試合は28‐31で敗戦という結果になりました。

昨年は21‐38で敗戦ですが、今年はそこまでの点差はつかない形になりました。春季大会も引き分けですので、帝京大学との差は昨年ほど開いていないという所だと思います。

今年の帝京大学は菅平で早稲田大学に完膚なきまでまでにやられています。佐藤選手の気迫が凄かったこと、帝京大学がそこまで準備しなかったと思われることが要因ですが、今回の明治戦はかなり準備されてきたと思います。それでも、点差がそこまで開かなかったことを見れば、今年は明治の大学日本一のチャンスがかなりあると思います。

2-1.スクラム

スクラムは帝京大学優位でした。所々、圧倒された場面もありました。解説の後藤さんも仰っていましたが、帝京3番の森山選手の強さが光りました。

明治としては、森山選手にどう対抗していくか、3番をどう孤立させていくか等の対策を練る必要がありそうです。ただ、試合後に山口選手と西野選手がスクラムについて意見交換している場面が映像に移りました。頼もしいですね。是非、今回のスクラムの反省点を受けて改善を図っていただきたいと思います。

2-2.ディフェンス

帝京戦はタックルがよかったですね。危ないシーンをタックルで何度も止めていました。春季大会や菅平練習試合の前半の改善が見事に図られていました。

福田選手、木戸選手を始めとしたFW陣の鬼気迫るタックルで、帝京大学にゲインラインを超えさせない見事なディフェンスでした。

白井選手、すごいですね。キックオフキャッチのミスはありましたが、刺さるようなタックルは見事でした。海老澤選手が戻ってきたらどうなるのでしょうか。こちらのポジション争いも楽しみです。

秋季大会が楽しみです。

2-3.アタック

伊藤龍之介選手のランは帝京大学に研究されていました。前の京都産業大学との試合のようなゲインはできていませんでした。

解説の後藤さんも仰っていましたが、接点を攻める攻撃が帝京大学には決まっていたと思います。

ただ、こちらも秋以降には帝京大学に研究されて改善されてくると思いますので、接点を使った攻撃とワイドな攻撃のバランス、あとは前に出るディフェンスラインの後ろに蹴るキックが有効だと思います。

後半から出場した萩井選手も落ち着いたプレーを見せていました。スタンドオフ争いも本当に熾烈です。


スクラムで圧倒される場面はありましたが、自慢のバックス陣は帝京大学を圧倒できる可能性が見えた試合でした。今回のような固いディフェンスでFW陣のスクラムの安定さえあれば、帝京大学に勝てることを示したように思います。これからの底上げを是非期待したいと思います。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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