第61回全国大学ラグビーフットボール選手権 準々決勝 明治大学が天理大学に勝利
2024年12月22日(日)に三重交通G スポーツの杜 鈴鹿 サッカー・ラグビー場で天理大学対明治大学の試合が行われ、24‐21で明治大学が勝利しました。
これで明治大学は無事年を越し、2025年1月2日(木)に国立競技場で行われる準決勝に駒を進めることになりました。
1.試合内容
試合は前半明治が風上を取ります。序盤は天理大学に押し込まれる場面がありましたが、前に出るディフェンスで防ぎ、龍之介選手の見事なキックで敵陣に入り、ラインアウトからのモールで福田選手がトライを決めました。
続く前半26分にはPRの檜山選手がトライを決め、前半は10‐0で明治大学リードで折り返します。
後半は天理大学が風上に。後半スタートから蓬田選手に変わり萩井選手が登場し、龍之介選手はセンターの位置に入ります。
後半の最初から明治はプレッシャーをかけ、天理大学がペナルティを繰り返し、No8の上ノ坊選手がイエローカードでシンビンになり、その後、HOの金選手がトライを決めます。萩井選手のコンバージョンゴールも決まり、17‐0。
更に後半20分にFWの連続攻撃から木戸主将がトライを決めます。萩井選手のゴールも決まり24‐0と大きなリードを奪います。
そこから天理大学の逆襲が始まります。SOの上ノ坊選手が軽くキックしたボールをキャッチし、サウララ選手のトライ。ゴールも決まり、24‐7。
続いて、フラットなパスが決まり、岡崎選手がトライ。ゴールも決まって、24‐14。
そして、試合終了のホーンが鳴った後に、藤原選手がトライを決め、ゴールも決まり、24‐21でノーサイドになりました。
2.試合を見ての感想
2-1.連戦&長距離移動の影響
最後、天理大学に追い上げられました。24‐0と大きなリードを得たということで気が抜けた部分もあったかもしれませんが、追い上げられたのは早明戦からバイウィークで東海大戦、その翌週に今回の天理戦と連戦の影響と三重という長距離移動があった影響が大きかったと感じました。
後半最後は本当に選手たちはきつそうでした。このような厳しい条件で勝ち切ったことが大きかったと思います。
2-2.コンバージョンキックの影響
前半は蓬田選手がコンバージョンキックを蹴っていました。確かに難しい角度でしたし、強風が吹いていたので条件が悪かったですが、1本でも決めておけばかなり違っていたかなと思いました。
後半に入り、WTBの白井選手が2度ほどボールをもらった後にうちに入って止められるシーンがありました。これもコンバージョンキックのことを考えてだとしたら、もったいなかったと感じました。
2-3.スクラムが不安定
解説の村上さんも仰っていましたが、スクラムを組むと必ずどちらかのペナルティになっていました。次戦の帝京大学は天理大学以上にスクラムが強いと思われますので、レフリーとのコミュニケーションを良くして、次戦は安定したスクラムを組んで欲しいと思いました。
2-4.FWで圧倒
天理大学戦はFW勝負の場面が多かったですね。早明戦で最後バックスに回して逆転できなかったという反省があったのかもしれません。ゴール前でFWで行くんだという姿勢は往年の明治を見ているようで、1ファンとしては嬉しかったです。
3.帝京大学戦に向けて
いよいよ、宿敵の帝京大学にリベンジ出来る時が来ました。昨年の雪の決勝戦、本当に悔しい思いをしました。是非、1月2日は好天のもと試合をして欲しいと思います。
帝京戦に向けて課題になると思われる点を記載したいと思います。
3-1.キックオフレシーブ
前回の帝京戦でもここが乱れました。キックオフのボールをきちんとマイボールにして、確実に陣地を取り返すようにして欲しいと思います。
3-2.ハイパントキャッチ
帝京は前に出る明治のディフェンスに対応するため、キック、特にハイパントを蹴ってくると思われます。白井選手がバージョンアップしているので大丈夫と思いますが、11番側、今でいうと山村選手かもしれませんが、こちらサイドを狙われる可能性があるので、対策を講じて欲しいと思います。
3-3.スクラム
そして、なんと言ってもスクラムだと思います。前回の帝京大学戦では互角に組めていたと思います。スクラムを安定すること、これが何を差し置いても重要になると思います。
3-4.ブレークダウン
とにかくFWにはブレークダウンを激しく行ってもらいたいと思います。帝京大学もフィジカルで圧倒しようとしてくると思いますので、ブレークダウンで互角に戦うことが重要になります。
3-5.多彩なバックスの攻撃
伊藤龍之介選手、萩井選手、平選手、秋濱選手、SOとCTBをどのような布陣にするか分かりませんが、キックを多用して、エリアを獲得することも重要ですし、ランで相手のギャップをついていくことも重要だと思います。
きちんと帝京大学の研究をして、天理大学戦ではなかなか見れなかった多彩な攻撃を期待したいです。
いよいよ、笑っても泣いてもあと2戦。夏合宿で敗れた天理大学にはリベンジできました。次は対抗戦で負けた帝京大学と早稲田大学へのリベンジです。
このチームならきっと奪還できます。ファンは大学生の更なる飛躍を期待して応援していきましょう。
最後に年明けまで楽しみをつないでくれた選手たちに感謝です。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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