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【明治ラグビー】春シーズンの振り返りと菅平合宿以降

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2024年の8月12日から26日までの2週間、明治大学は菅平で夏合宿を行います。 今回は明治ラグビーの春シーズンの振り返りと夏合宿以降に期待したいことをブログに記載したいと思います。 1.春シーズンの振り返り 春シーズンはU20で9名の選手をスコットランドに派遣したこと、ケガ人が数多く出たこともあり、なかなかベストメンバーを組めない状況でした。 また、新しくヘッドコーチに就任した高野さんがチームに合流したのも6月以降ということもあり、組織的な攻撃やディフェンスの練習ができませんでした。 そんな中で、チームは3勝1敗1分けの3位でした。早稲田大学に敗戦したのが大きかったです。 春シーズンの課題を挙げると以下のような形になるかと思います。 課題①スクラム 何と言ってもこれだと思います。早稲田大学にスクラムで押される姿、帝京大学に完膚なきまでに負けたスクラム、残念でした。 昨年はフロントロー6人(リザーブも含めて)4人が4年生、2人(西野選手、富田選手)が3年生でした。為房選手は強力でしたよね。他にもFWではLOの山本 嶺二郎選手、FLの森山選手も抜けています。やはり4年生が抜けた穴は大きかったです。 また、昨年のチームを支えた富田選手が怪我で離脱したのは大きかったです。西野選手も頑張りましたが、なかなか経験値を埋められなかったという所でしょうか。 帝京大学には秋シーズンには日本代表にも呼ばれている森山選手も戻るでしょうし、早稲田も佐藤健次選手がいます。是非、夏シーズンにスクラムを強化して欲しいと思います。 課題②組織ディフェンス 春シーズンはとにかく失点が多かったです。ヘッドコーチ不在の時期が長かったのが影響していると思います。 こちらは夏合宿ではベストメンバーが揃うと思いますので、徹底的に磨いていただきたいと思います。 課題➂複層的なアタック 昨年は伊藤耕太郎選手、廣瀬選手、池戸選手というゲームをコントロールできるプレイヤーが複数存在し、複層的なアタックを繰り広げていました。 今年の春シーズンは個で抜いていくという所が多かったと思います。帝京戦も秋濱選手の個人技での突破だったり、坂本選手のステップだったり、新人明早戦では白井選手が個で抜いていったりと言ったところです。 これが組織的に機能すると、バックスは今年もタレント豊富なので、昨年に負けない観ていて楽しいアタックを

【ラグビー日本代表】夏のテストマッチを終えて

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2024年7月21日(日)のイタリア戦を持って、夏のテストマッチが終了しました。今回は夏のテストマッチを振り返ってみたいと思います。 1.イタリア戦の結果 札幌ドームで行われたイタリア戦は14‐42で完敗でした。涼しい環境の中、イタリア代表メンバーは非常に良いパフォーマンスを見せていました。 特に、フルバックのアンジェ・カプオッツォ選手はすごかったですね。松田選手のキックからトライへ結びつけるあのランは見事でした。 日本代表はラインアウト、スクラムのセットピースが安定しませんでした。特に、ラインアウトですかね。ゴール目前のラインアウトミスが複数回ありました。残念でした。 アタックも機能しませんでした。ライリー選手の2トライは相手のミスと言ってもいい感じで、崩してトライをしたシーンは残念ながら見られませんでした。 接点でも押し負けるシーンも多く、タタフ選手が突っ込んでジャッカルされるシーンも2回ありました。 課題はフィジカルの強化、セットピースの安定、ディフェンスの強化ですね。その次に超速かなと思いました。 2.今後の日本代表のスケジュール 次は、8月下旬から行われるパシフィックネーションズカップですね。 8月25日にカナダ代表と、9月7日にアメリカ代表とそれぞれ戦います。 リーチ選手は休ませ、矢崎選手は早稲田大学に戻ると言われています。 8月2週目ぐらいからまた宮崎合宿が始まると思います。どんなメンバーが選ばれるか今から楽しみですね。 3.日本代表の課題 イタリア戦を見てて思いましたが、かなり実力差がありました。U20のスコットランド、オリンピックのセブンスのニュージーランド戦、アイルランド戦などを見ていると、どの世代、どのスタイルでもティア1との差はかなりあるというのが正直な感想です。 その差を埋めるのはエディさんが言う超速だと思うのですが、超速が先ではなく、最終系が超速なような気がします。 まずは相手を押せないまでも押されないようにフィジカルを強化すること。セットピースを安定させること。ディフェンスを強化すること。 そのうえで、ずっと超速ではなく、緩急をつけて、超速な所とゆっくり攻める所を見分けることが必要だと思います。 あと、2024年9月号のラグビーマガジンで伊藤龍之介選手が語っていましたが、U20でスコットランドに負けたのは、本番で実力を発揮できる力の差だ

【ラグビー日本代表】ジョージア戦の振り返りとイタリア戦に向けて

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2024年7月13日(土)にジョージア戦が行われ、7月21日(日)にイタリア戦が行われる。イタリア戦で、この夏のテストマッチシーズンが一旦幕を閉じます。 今回はジョージア戦の振り返りとイタリア戦に向けた展望を記載したいと思います。 1.ジョージア戦の振り返り 7月13日(土)に行われたジョージアとの一戦は、23‐25で敗れました。前半20分に下川選手がクロコダイル・ロールでレッドカードになり、1人少ない状況での戦いになりました。また、後半32分にはワクァ選手がイエローカードで退場になり、2人少ない状況でジョージアにトライを許しました。 とにかく規律の差で敗れたといっても過言ではないと思います。 この試合はリーチ選手がキャプテンを務め、ペナルティから4本のPGを成功させました。1人少ない状況でしたので、PGで確実に点数を稼げたのが大きかったと思います。 一方で、この試合でもペナルティからちょん蹴りをしてスタートしたものの、途中でキックを蹴って相手ボールになるというシーンがありました。超速はいいのですが、きちんとタッチを狙って蹴った方がよかったのではないかと思います。 2.イタリア戦に向けて イタリア代表との一戦に向けて、メンバーが発表になりました。 # 名前 所属チーム 出身校 年齢 1 茂原 隆由 静岡ブルーレヴズ 中央大学 24 2 原田 衛 東芝ブレイブルーパス東京 慶應義塾大学 25 3 竹内 柊平 浦安D-Rocks 九州共立大学 26 4 桑野 詠真 静岡ブルーレヴズ 早稲田大学 29 5 ワーナー・ディアンズ 東芝ブレイブルーパス東京 流通経済大学付属柏高校 22 6 サウマキ アマナキ コベルコ神戸スティーラーズ トゥポウカレッジ 27 7 リーチ マイケル 東芝ブレイブルーパス東京 東海大学 35 8 ファウルア・マキシ クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 天理大学 27 9 小山 大輝 埼玉パナソニックワイルドナイツ 大東文化大学 29 10 松田 力也 埼玉パナソニックワイルドナイツ 帝京大学 30 11 長田 智希 埼玉パナソニックワイルドナイツ 早稲田大学 24 12 サミソニ・トゥア 浦安D-Rocks 摂南大学 29 13 ディラン・ライリー 埼玉パナソニックワイルドナイツ ボンド大学[AUS] 27 14 ジョネ・ナイカブラ 東芝ブレイブル

【U20ラグビー日本代表】ウルグアイに勝利!! 3位で大会を締めくくる

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2024年7月18日(水)の未明、ワールドラグビーU20トロフィー2024の3位決定戦が行われ、日本代表がウルグアイ代表に勝利し、3位で大会を終えることになりました。 1、ウルグアイ戦の結果 結果は、75‐22で勝利しました。前半はなかなかうまく行かない面もありましたが、後半持ち直し、快勝しました。 筑波大学の増山選手、すごいステップでした。また、SOで先発した伊藤利江人選手もよかったですね。躍動していました。GKも難しい場所からも見事に決めていました。 優勝してU20チャンピオンシップに昇格をするという目標は達成できませんでしたが、個々の選手が成長し、課題にぶつかったことはこれからの日本ラグビーにとって非常に有意義なことだと思います。今後の選手たちの活躍を期待しています。 2.試合運びについて スコットランド戦や最終戦のウルグアイ戦もそうですが、ペナルティキックを狙ってもいいのではないかと思います。特に、スコットランドのような格上の相手と戦う場合には確実に点を重ねていくということも大事だと思います。 超速ラグビー、コスモアタックは確かに体格に劣る日本人選手が世界と戦う上で必要なことですが、全ての場面で超速にする必要はないかなと思いました。 ペナルティを得たら、確実にエリアを獲得する、確実に3点を獲得する、といったことを徹底し、ここぞという場面で超速になるというのがいいのかなと思いました。 3.若い世代の教育について 今回の大会に参加した選手たちはこれから各大学に戻り、大学での夏合宿、秋の大会に出場という形になると思います。 大学の試合は、世界のレベル(スコットランドのような)と比べると、明らかに強度が劣ると思われます。また、大学2年生が主流の今回の選手たちは大学の試合にも出れない可能性があります。折角いい経験をして課題感を持った選手たちが、その課題を解決する場がないというのは何とももったいないなと思います。 先のブログにも記載しましたが、大学の試合を増やす、リーグワンとの交流戦を開催するなどの工夫をして欲しいと思います。 先日のブログへ 4.来年の大会で期待する選手 本大会で優勝したのはスコットランドで、スコットランドがU20チャンピオンシップに昇格します。降格するのはフィジーかスペイン。 来年はフィジーかスペインを倒すための大会になります。 ここからは、来年の大

【U20ラグビー日本代表】スコットランドに敗れる

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日本時間の2024年7月13日(土)の未明に「ワールドラグビーU20トロフィー2024」のプール戦の最終試合、日本 vs スコットランドの一戦が行われました。 1.スコットランド戦の結果 試合は10‐46で完敗でした。前半は0‐12で折り返しました。日本はチャンスを作るもののスコットランドの分厚いディフェンスに跳ね返され、ミスをしてチャンスを逃していました。 スローイングのミスやタッチキックのミスもありました。ミスが起こるのは、相手のプレッシャーが強いからですね。明らかにホンコンやサモアとはプレッシャーのレベルが違いましたね。 解説をされていた伊藤さんが「スコットランドが強かった」と仰っていましたが、ミスうんぬんというよりはレベルが違ったというのが率直なところでしょうか。 ここを目指していたメンバーはショックだと思いますが、これだけのプレッシャーやアウェイの感覚を若くして経験できたのは大きいと思います。卑屈にならずに前を向いて頑張って欲しいと思います。 一方で、日本ラグビー協会はこの結果を真摯に受け止めて欲しいなと思います。力の差がかなりありますので、その差をどうやって埋めていくのか、その戦略を是非考えて欲しいと思います。 2.次戦、ウルグアイ戦のメンバー 次戦のウルグアイ戦のメンバーが発表されました。 メンバーはこちらになります。 # ポジション 名前 所属 身長 体重 1 PR 大塚 壮二郎 関西学院大学 178 104 2 HO 清水 健伸 早稲田大学 178 104 3 PR 八田 優太 京都産業大学 185 112 4 LO 石橋 チューカ 京都産業大学 190 95 5 LO 物部 耀大朗 明治大学 191 116 6 FL 亀井 秋穂 明治大学 191 84 7 FL 川越 功喜 天理大学 180 88 8 No8 吉川 大智 立命館大学 181 98 9 SH 村田 大和 京都産業大学 168 69 10 SO 伊藤 利江人 明治大学 173 74 11 WTB 飯岡 建人 筑波大学 183 83 12 CTB 白井 瑛人 明治大学 177 82 13 CTB 上田 倭士 帝京大学 180 84 14 WTB 増山 将 筑波大学 177 83 15 FB 竹之下 仁吾 明治大学 180 83 16 HO 田中 京也 立命館大学 175 95 17 P