【U20ラグビー日本代表】スコットランドに敗れる
日本時間の2024年7月13日(土)の未明に「ワールドラグビーU20トロフィー2024」のプール戦の最終試合、日本 vs スコットランドの一戦が行われました。
1.スコットランド戦の結果
試合は10‐46で完敗でした。前半は0‐12で折り返しました。日本はチャンスを作るもののスコットランドの分厚いディフェンスに跳ね返され、ミスをしてチャンスを逃していました。
スローイングのミスやタッチキックのミスもありました。ミスが起こるのは、相手のプレッシャーが強いからですね。明らかにホンコンやサモアとはプレッシャーのレベルが違いましたね。
解説をされていた伊藤さんが「スコットランドが強かった」と仰っていましたが、ミスうんぬんというよりはレベルが違ったというのが率直なところでしょうか。
ここを目指していたメンバーはショックだと思いますが、これだけのプレッシャーやアウェイの感覚を若くして経験できたのは大きいと思います。卑屈にならずに前を向いて頑張って欲しいと思います。
一方で、日本ラグビー協会はこの結果を真摯に受け止めて欲しいなと思います。力の差がかなりありますので、その差をどうやって埋めていくのか、その戦略を是非考えて欲しいと思います。
2.次戦、ウルグアイ戦のメンバー
次戦のウルグアイ戦のメンバーが発表されました。
メンバーはこちらになります。
最終戦ということで、今まで試合に出れなかったメンバーが選ばれているように思います。実力差もそれほどないと思いますので問題ないと思います。あと、選手のことを考える監督の心意気を感じますね。
FWは大塚選手が久しぶりのスタメン。控えに山口選手が入りました。清水選手は安定ですね。LOも石橋選手と物部選手のスタメンに磯部選手のリザーブという盤石の体制。バックローは太安選手がメンバー外となり、大川選手がリザーブに入りました。
BKは香港戦の後半に躍動した村田選手と利江人選手のハーフ団が先発。そして、白井選手がスタメンに名を連ねました。飛び級で選ばれている白井選手がスタメンなので、来年のU20を見越してということだと思います。白井選手と田中選手は来年もU20の大会に出れるので、今回の悔しさを糧に今年果たせなかったチャンピオンシップへの昇格を目指して欲しいと思います。
海老澤選手がメンバー外となり、筑波大学の飯岡選手と増山選手が両WTBに入りました。FBは竹之下選手になっています。BKのリザーブは、今までリードしてきた高木選手、龍之介選手、本橋選手になっています。
いつも行っている大学別の構成比はこちらになります。
試合は日本時間で7月18日(木)の1:15にキックオフになります。有終の美を飾って欲しいと思います。
頑張れ、U20ラグビー日本代表!!
3.U20世代の強化に向けて
今回のスコットランド戦を観戦していて、今年の1月から準備を始めてもこれだけの差があることがあるのかと思いました。どうやって、差を埋めていくかを考えていきたいと思います。
3-1.大学ラグビーの試合数の増加
大学ラグビーの試合数が少ないと思います。
明治大学の試合数を例にとると、公式戦は春のシーズンは春季大会で5試合、秋の対抗戦で7試合、秋のJr戦で4試合になります。Jr戦はプレーオフがあり、昨年の明治は決勝まで残っているので、プラス2戦行っており、合計18試合をこなしたことになります。
Jr戦と対抗戦は同時期に行われるので、1人の選手がフルに出場できる1年間の公式戦は最大で12試合になります。1年間で12試合しか出れない、しかもほとんどの選手はもっと少ない試合しか出場することができません。
もちろん、公式戦以外に練習試合もありますが、もう少し公式戦を増やして、多くの選手が公式戦に出れるようにして欲しいと思います。
公式戦を増やす私案を素人ながら記載したいと思います。
春の新人戦の創設
現在、新人早慶戦や早明戦が行われていますが、もう少し大々的に行ってもいいのではないでしょうか。新人戦に出場できる選手は公式戦の出場経験が5試合未満等にして、トーナメント戦にするのはいかがでしょうか。
15人制の人数が集められないのであれば、セブンスの大会でもいいかもしれません。
秋のJr戦の拡大
秋に開催されるJr戦は、カテゴリーが4つに分かれ、それぞれ5大学が所属します。試合は総当たりで4試合おこなれ、カテゴリー1だけプレーオフが行われ、上位4チームによるトーナメントが行われます。
このカテゴリーを春季大会同様6大学にすることで、各大学が1試合ずつ増加することができます。
3-2.リーグワンとの交流試合の実施
今回のスコットランドとの一戦を観ていて、プレッシャーの高い試合を多くする必要があるのではないかと思いました。
リーグワン側は大学生と戦うメリットがあまりないので、試合に出れていない若手の練習試合という建付けでよいかと思います。
開催時期は秋の対抗戦やリーグ戦の時期にすると、今年行われたクロスボーダーマッチのような感じになってしまいますので、秋のシーズンを少し遅らせて行う、もしくは、大学選手権の後に行う等がよいのではないでしょうか。
他にも海外の大学と交流試合をする等もよいかもしれません。
今後の若い世代の育成に、いろいろ知恵を絞っていくことが重要かなと思っています。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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