【大学春季大会】 明治大学対帝京大学の一戦はドロー

2024年6月9日(日)に静岡エコパスタジアムにて、明治大学対帝京大学の一戦が行われた。

結果は24-24でドローに終わった。今回はこの1戦を振り返りたい。

大学ラグビー春季大会 明治対帝京戦が行われた静岡エコパスタジアム


1.両チームのメンバー

こちらが、明治大学のメンバー

4/28
流通経済大戦
5/19
法政大戦
5/26
慶應大戦
6/2
早稲田大戦
6/9
帝京大戦
1PR田代 大介伊藤 潤乃助檜山 蒼介檜山 蒼介田代 大介
2HO西野 帆平山本 文士郎西野 帆平西野 帆平西野 帆平
3PR倉島 昂大山口 匠山口 匠倉島 昂大山口 匠
4LO小椋 健介田島 貫太郎稲村 心稲村 心田島 貫太郎
5LO佐藤 大地佐藤 大地佐藤 大地佐藤 大地佐藤 大地
6FL利川 桐生利川 桐生木戸 大士郎利川 桐生利川 桐生
7FL福田 大晟福田 大晟利川 桐生福田 大晟福田 大晟
8No8木戸 大士郎木戸 大士郎最上 太尊木戸 大士郎木戸 大士郎
9SH柴田 竜成柴田 竜成登根 大斗柴田 竜成柴田 竜成
10SO仲間 航太萩井 耀司金 昴平萩井 耀司萩井 耀司
11WTB金 昴平金 昴平坂本 公平金 昴平坂本 公平
12CTB蓬田 雄蓬田 雄吉田 輝雅蓬田 雄蓬田 雄
13CTB山田 歩季山田 歩季山田 歩季山田 歩季秋濱 悠太
14WTB坂本 公平安田 昴平安田 昴平山村 和也安田 昴平
15FB為房 幸之介為房 幸之介山川 遥之為房 幸之介金 昴平
16HO山本 文士郎西野 帆平金 勇哲金 勇哲金 勇哲
17PR伊藤 潤乃助田代 大介伊藤 潤乃助伊藤 潤乃助伊藤 潤乃助
18PR朝島 燎夏倉島 昂大倉島 昂大山口 匠木谷 光
19LO田島 貫太郎稲村 心菊池 優希小椋 健介小椋 健介
20FL最上 太尊最上 太尊福田 大晟最上 太尊最上 太尊
21SH登根 大斗登根 大斗柴田 竜成登根 大斗登根 大斗
22BK萩井 耀司吉田 輝雅萩井 耀司秋濱 悠太山田 歩季
23BK吉田 輝雅秋濱 悠太蓬田 雄安田 昴平為房 幸之介
24BK藤井 達哉大崎 哲仁大崎 哲仁中川 功己大崎 哲仁
25BK白井 瑛人山川 遥之白井 瑛人白井 瑛人吉田 輝雅
26BK山川 遥之坂本 公平為房 幸之介坂本 公平山川 遥之

過去の試合との比較で掲載している。
前戦で早稲田大学に敗れており、早稲田大学戦からの比較でみていく。まずはFW1列、早稲田大学にスクラムで押されたこともあり、両プロップを変えてきた。山口選手はU20代表にも選ばれ、この試合の後、別府合宿に合流する。
ロックは日本代表候補にも選ばれた田島選手がスタメン。他のフォワードのメンバーは変更なし。
続いて、バックス。この試合も柴田選手と萩井選手のハーフバック。アウトサイドセンターのポジションである13番にはこちらも代表候補に選ばれた秋濱選手が入った。両ウィングは坂本選手と安田選手、フルバックは金選手という4年生3人となった。
リザーブは木谷選手が入った。昨年はフッカーのポジションだったが、今期は右プロップに入ることが多い。今までスタメン出場していた山田選手、為房選手はリザーブからのスタートになった。

続いて、帝京大学。こちらも過去の試合との比較でみてみる。
法政大学戦流通経済大学戦東海大学戦明治大学戦
1平井半次郎平井半次郎平井 半次郎平井半次郎
2螻川内晴也當眞蓮當眞 蓮當眞蓮
3布引大翔松原結生松原 結生松原結生
4村上幸太朗鈴木彪馬鈴木 彪馬坪根章晃
5本橋拓馬本橋拓馬坪根 章晃本橋拓馬
6福田大和福田大和グアイニ 優人グアイニ優人
7青木恵斗青木恵斗吉田 有吾青木恵斗
8カイサ・ダウナカマカマカイサ・ダウナカマカマカイサ・ダウナカマカマカイサ・ダウナカマカマ
9李錦寿李錦寿李 錦寿李錦寿
10本橋尭也神田丈英神田 丈英大町佳生
11青栁潤之介寺山廉太郎山本 晴大寺山廉太郎
12久木野太一大町佳生大町 佳生久木野太一
13佐藤楓斗佐藤楓斗佐藤 楓斗佐藤楓斗
14日隈太陽山本晴大寺山 廉太郎山本晴大
15吉田有佑吉田有佑吉田 有佑小村真也
16知念優来知念優来知念 優来知念優来
17清水栞太清水栞太清水 栞太梅田海星
18松原結生依藤駿之介依藤 駿之介依藤駿之介
19清水大我清水大我蔵森 晟蔵森晟
20グアイニ優人グアイニ優人倉橋 歓太倉橋歓太
21上村樹輝赤迫幸知上村 樹輝上村樹輝
22神田丈英野口順平久木野 太一野口順平
23セバスティーン・ワットニ生田弦己青栁潤之介生田弦己
24鈴木彪馬坪根章晃福井 蓮鈴木彪馬
25キアヌ・クッツェ倉橋歓太キアヌ ・クッツェ河村ノエル
26上田倭士森寛大福田 正武神田陸斗

フォワードは本橋選手、青木選手が入って強力なメンバー。森山選手は日本代表に選ばれている。スタンドオフには大町選手が今期初めて入った。小村選手もフルバックで復帰している。

2.試合の内容(スクラムとディフェンス)

試合は帝京大学が優勢に進めた。とにかく、スクラムで明治大学は圧倒された。雨の影響もあり、ハンドリングエラーが多かったが、その都度、組まれるスクラムで、ほとんどペナルティを取られた。
前節の早稲田戦でも押されていたが、FWメンバーを入れ替えても帝京には太刀打ちできなかった。
Jスポーツ解説の後藤さんも言っていたが、明治はスクラムを改善しないと秋のシーズンでは帝京に大きな差をつけられてしまうだろう。
フォワード陣は全てにおいて帝京に負けていたわけではなく、ブレークダウンでは互角に戦えていた。
ディフェンスも前に出るディフェンスが効いていて、前半は帝京大学に有利な展開をさせていなかった。
後半に入ると、帝京大学はキックを多用してきた。前に出るディフェンスはどうしても裏にスペースが生まれ、そこにうまくけりこまれていた。戻りが遅くピンチを招くシーンもあり、前に出るディフェンスと裏のカバーの両立が課題になる。

3.試合の内容(オフェンス)

明治の得点は前半のみ。後半は0点だった。
秋濱選手がとにかくすごかった。走りこむ角度、キックの精度、どれも完璧だった。彼が入るだけで攻撃のバリエーションがこんなにも多彩になるというのが最も驚かされた点であった。
フェーズを重ねた攻撃では、残念ながら帝京大学の壁をくずすことができなかった。ほとんどがキックを活用したトライであり、後半、このような攻撃は影を潜めた。
攻撃は近場で横に動かして前進したり、深いラインを引いたり、早稲田戦と比べて多彩なものであった。
萩井選手も早稲田戦に比べてこなれてきて、距離の出るロングキックも出ていた。
そして、この試合、秋濱選手と同じくらい輝いたのは坂本選手。坂本選手がゴールキックを全て決めたおかげで同点で試合を終えることができた。帝京の選手を振り切るトライも見事であった。秋シーズンも坂本選手のゴールキックと突破は明治になくてはならない武器になると思う。

4.B戦の結果

日曜日の試合の前に帝京大学百草グランドで明治対帝京のB戦が行われた。
こちらの結果は、5‐64。過去にないぐらいの大敗だった。
試合を観戦していないので、内容は分からないが、点差だけみればすべての面で圧倒されたのだろう。


5.今後に向けて

何と言っても明治大学はスクラムの強化が必須である。
あれだけ押されて、よく同点で終わったと思う。是非、夏合宿でスクラムの強化を進めて欲しい。
次に悪い時間を変えられるインパクトプレーヤーが必要である。
後半、明治が攻撃する時間はほとんどなかった。相手の流れになった時に局面を打開できるプレイヤーが必要だ。
例えば、強いタックルで相手の勢いを止めるプレーヤー。
他には、50:22のような局面を変えるキックを蹴れるプレーヤー、もしくはラインブレークができるようなプレーヤーである。
そして最後に明るさや前向きさといった点。この前、早稲田との新人戦を見て、佐藤キャプテン率いる早稲田の明るさがよかった。明治も大きな声を出して味方を鼓舞する、そんなチームになって欲しいと思う。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。



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