【明治ラグビー】観戦記 明治大学 VS 専修大学@八幡山
2024年6月22日(土)に明治大学八幡山グランドで行われた明治大学対専修大学のラグビー練習試合を観戦したので、そちらの内容を記載します。
当日は12:00キックオフで、14:50から国立競技場で日本代表対イングランド代表の試合が行われるため、八幡山から国立に向かうファンの方も多くいました。
1.出場メンバー
こちらが明治大学の出場メンバーです。
翌日に同志社大学の試合が控えているため、翌日に出場する選手は出場しませんでした。
FW1列は田中選手、山本選手、佐藤選手。佐藤選手は同じ1年生の野村選手を春の時点ではリードしている感じでしょうか。
LOは古賀選手と稲村選手。古賀選手は1年生ながらB戦の先発に定着しており、大活躍です。同じ1年生の倉掛選手は怪我らしいので、倉掛選手、雨宮選手の3人で更に切磋琢磨して欲しいと思います。
第3列は加藤選手、松岡選手、中村選手。中村選手は同期の早稲田大学の城選手に負けないよう、夏合宿で頑張ってもらいたいです。
スクラムハーフは登根選手。この試合のキャプテンでした。スクラムハーフは登根選手、柴田選手、田中選手で競い合っています。最近は柴田選手、登根選手、田中選手の序列でしたが、日曜日の同志社戦は田中選手が先発、柴田選手がリザーブ、登根選手がB戦の先発という形になりました。スクラムハーフのポジション争いも熾烈です。
スタンドオフはフランスで行われたセブンスの国際大会、「世界学生選手権2024(7人制ラグビー9」から返ってきた仲間選手。仲間選手はこの大会でキャプテンを務めていました。同じ大会に出場していた1年生の大和選手はリザーブに入りました。
センターは為房選手と吉田選手。為房選手はお兄さんの慶次郎選手が日本代表としてイングランド戦に出場しました。弟の幸之助選手も負けずに頑張ってもらいたいです。
ウィングは瓜生選手と長谷川選手。長谷川選手は大型のWTB。新人明早戦で見たかったです。
フルバックは1年生の阿部選手。高校日本代表でも活躍した期待の1年生です。彼も怪我で出遅れていて、新人明早戦に間に合いませんでした。残念です。
リザーブは13人。バックローを専門とする選手がリザーブに入っていません。明治はケガ人が多いこととU20に多くの選手が参加していることもあり、やりくりが厳しい状況にあります。
2.試合の内容
試合は40‐21で明治大学が勝利しました。
2-1.セットプレー
スクラムは専修大学相手に安定していました。それに対してラインアウトは不安定でした。ジャンパーとスロワーのタイミングが合わず、ボールが奥に流れ専修大学に奪われるシーンが多かったです。
後半に入り、HOは吉田選手、高比良選手に変わりましたが、ラインアウトは不安定なままでした。A戦でも感じたことですが、ラインアウトは明治の優位を示せるプレーだと思います。ジャンパーには田島選手、佐藤選手、亀井選手、古賀選手など優秀な選手が多くいますので、強みを生かして欲しいと思います。
2-2.ディフェンス
ディフェンスも課題が残ります。モールでトライを取られるシーンもありましたし、スペースに走られてトライをされるシーンもありました。
前へ出るディフェンスと確実に仕留めるタックルを秋のシーズンに向けて強化して欲しいと思います。
後半途中から入った大和選手はタックルが見事でした。タックルに入るタイミングが秀逸で、相手を確実に倒すタックルで危機を未然に防いでいました。素晴らしかったです。
2-3.オフェンス
仲間選手は自ら仕掛けるスタイルでゲームを支配していました。前半の途中で怪我で退場してしまい、明治は攻撃のリズムが悪くなってしまいました。
ウィングの瓜生選手と長谷川選手は決定力がありました。両選手とも相手を振り切るランができる選手です。
FLの松岡選手も非常に良かったです。彼のラインブレイクでゲインするシーンも多かったです。
そして、阿部選手。非常に安定感がありました。これからが楽しみです。
3.春シーズンを振り返って
成田で行われた同志社大学戦は観戦できなかったので、明治大学の春シーズンはこれで見納めとなりました。春シーズンを振り返って感じたことを記載します。
3-1.メンバーが揃わない
とにかくメンバーが揃いませんでした。ケガ人が多かったことと、U20や先述したセブンスの大会へ選手を派遣したことが大きかったです。
春シーズンに出場できなかった、もしくは数試合の出場に留まった代表的な選手は以下の通りです。
FWでいえば、富田選手の欠場は大きかったと思います。彼が居たら、早稲田にスクラムで押されることはなかったのではないかと思います。
楠田選手は期待している選手ですので、秋シーズン以降の活躍を期待したいです。
バックスでいえば、平選手、山村選手、東選手の欠場が痛かったです。平選手は昨年の廣瀬キャプテンの欠場の穴を埋めたキープレイヤー。秋シーズンでの復帰を期待します。
他にも数多くの選手が春シーズンに出場できなかったのがこの春の厳しい結果になったと思います。
3-2.組織的プレーが未整備
昨年のバックスを支えた伊藤コーチが離任し、高野コーチが就任しました。高野コーチの就任がリーグワンの関係で遅れたことで、組織的なディフェンス、組織的なアタックがあまり見られなかったという印象があります。
新人明早戦を観戦して、組織の早稲田に個で戦う明治という印象を強く受けました。特に、ディフェンスの部分で穴が非常に多く、A戦の早稲田大学戦では佐藤選手はじめかなり食い込まれました。前へ出るディフェンスと裏をカバーするディフェンスの両立を是非実現してもらいたいと思います。
3-3.スクラムの強化
そして、なんといってもスクラムの強化が課題です。早稲田大学や帝京大学に押されまくりました。明治ファンとしては何とも言えない光景でした。
本番は秋ですので、夏合宿で徹底的にスクラムを強化して欲しいと思います。
春の関東交流戦では、帝京大学、早稲田大学に次ぐ3位という残念な結果に終わりました。U20メンバーが7月後半には戻ってきますので、春シーズンに出た課題を全員で解決し、秋シーズンでは、是非奪還を実現して欲しいと思います。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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