大学ラグビー 関東大学春季交流戦の状況(5月20日現在)
大学ラグビーの春の大会、「関東大学春季交流戦」も5月19日(日)に8試合行われ、21試合を消化した。
今週、行われた8試合を振り返ってみたいと思う。
1. 5月19日(日)に行われた8試合の勝敗表
勝敗表はこちら。
2. Aグループの状況
Aグループは帝京、明治、早稲田が勝利を収めた。
帝京大学は流通経済大学に57‐19で勝利した。帝京大学はU20でスタンドオフの本橋選手やセンターバックの上田選手など4名を欠く状況だが、青木選手の推進力は相変わらず強力で、FW戦で圧倒した。
流通経済大学も3トライを挙げるなど健闘を見せた。前半18分のデレナラギ選手へのキックパスからのトライは見事だった。
帝京大学はまだ春のシーズンということもあり、ディフェンスに穴もあり、スキも多くみられた。これから夏、秋と連携を深めていくのだろう。
早稲田大学は東海大学に快勝。帝京や明治と違って、完成度が高いイメージ。攻撃のバリエーションも多彩で、早い球出しからエッジにいるウィングに球を運んでトライに結び付けていく。フォワードも強く、東海大学をスクラムで圧倒していた。
一方の東海大学は元気のなさが気になる。コンラッド選手もブレークできていなかった。フォワードも例年は外国選手が牽引していたが、この試合は全員日本人でフォワード戦で早稲田に押し込まれる場面が多かった。
東海大学はこれからどれだけ上積みができるか、リーグ戦全体を引っ張っていく存在なので、是非頑張って欲しい。
3. 明治 VS 法政
明治大学が90‐26で圧勝した。キックチャージやボール処理のミスもあり、法政大学に4トライを許す。守備のレベルアップはこれからだと思う。
一方、攻撃は見事。この試合で復帰した安田選手は体の強さを活かして4トライを挙げた。また出色の出来だったのはWTB11番の金選手。華麗なステップで相手を抜き去る姿が多くみられた。WTBは海老澤選手、東選手も居り、競争は激しい。金選手は大学ラストイヤー。是非、大活躍してもらいたい。
フォワードは前半は法政とスクラムで互角であったが後半は圧倒。西野選手は流石の出来だった。田島選手が試合後の挨拶の時に少し足を引きずっていたのが気になる。日本代表合宿に影響しなければいいが。
1年生は萩井選手と為房選手が出場。萩井選手はスタンドオフとしてゲームをコントロールした。もう少し試合を重ねることで、更によくなると思う。為房選手は2試合目。得意のランでブレイクする場面も多くのびのびとプレーしている感じ。これから楽しみである。
法政大学はNo8の宮下選手が良かった。昨年のU20でも活躍した選手。これから法政大学を担っていく逸材。これからの活躍にも期待したい。
4. Bグループの状況
Bグループは筑波大学が大東文化大学を40‐28で下した。筑波大学はU20の合宿に6名輩出しているので、ベストメンバーが組めていない状況。
これでベストメンバーが組めたらどうなるか、今年の筑波大学は要チェックである。
慶應大学は日本大学に36‐31で勝利した。この試合、抜きつ抜かれつで、最後までどちらが勝つか分からなかった。
日本大学は留学生が強力で、特にセコナイア・ブル選手の突破はすごかった。将来の日本代表になるだろう。
一方の慶應大学はパスでつないでいく攻撃がはまっていた。また、小野澤選手は数多くゲインしていた。小野澤選手は菅平で行われる日本代表候補の合宿にも選ばれた、エディー監督の目にもとまったのだろう。
5. Cグループの状況
Cグループは関東学院、青山学院がそれぞれ勝利した。現時点では青山学院が勝ち点14でCグループ首位になっており、次いで日本体育大学と関東学院大学が並んでいる。
6. 次節の対戦
次節の対戦は以下の通り。
Aグループは帝京 VS 東海の一戦。帝京大学優勢ではあるが、東海大学の奮闘に期待したい。
Bグループは大東文化 VS 立教の対戦。2チームともまだ勝利していないので、どちらが勝つか楽しみである。
Cグループは成蹊 VS 立正、関東学院 VS 立教の対戦。どちらも頑張ってもらいたい。
上記の対戦に加え、5月26日は明治大学と慶応大学の練習試合が行われる。こちらも注目していきたい。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 |
ラグビーランキング |
コメント